マテハンブログ  
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「ラ コリーナ近江八幡」を訪れて

kawasaki2023.09.26

皆さまごきげんよう。kawasakiです。

先日、妻と「ラ コリーナ近江八幡」へ訪れました。ここは昨年創業150年を迎えた和菓子屋「たねや」さんのフラッグシップ店です。ちなみに、たねやさんの洋菓子部門はバウムクーヘンで有名な「クラブハリエ」です。過去には滋賀県人気No.1スポットに選ばれたことがある話題のスポットで、かねてから行ってみたいと思っていました。

お菓子屋とは思えない建物

敷地内の駐車場には全国津々浦々のナンバープレートが並んでいます。
入口に向かうと、眼の前にはジブリの世界に出てきそうな、植物で覆われた建物が現れます。この中は和洋菓子の売り場が並び、2Fにはカフェがあります。
建屋を抜けると、その向こう側は広大な自然が広がっており、中央には田んぼ、それを囲うように草花が生え、その外側には回廊があり、回廊から外側にショップや工場が建っています。

敷地内の主役は”自然”

ここの主役は自然であり、その自然の恵みを得てお菓子がある、敷地内の設計にそんな想いを感じました。

お土産売り場には渋いクラシックカーが並びます。オーナーの趣味でしょうか。
世界観の作り込みが徹底されていてその空間にいるだけでウキウキします。

魅せる工房

バウムクーヘンの工房です。こちらはガラス張りになっていて、菓子職人がバウムクーヘンを焼き上げる姿を近くで見られます。生地を練る工程やパッケージングは機械で自動化されていましたが、アイシングなどは職人のよる手作業でした。

最近よく見かけるパッケージレスタイプも、メッセージングが上手だなぁ~と感心します。

こちらはバウムクーヘンの耳。サステナブルへの配慮がさりげない。ちなみに撮影したタイミングではこれだけ山積みだったのに、数分後には完売でした。帰りに買って行こうと思っていたので残念でした。

たねやの理念

ラコリーナを作られたたねやの10代目代表取締役社長の山本さんはWEBサイトでこう語られています。

「CSR(企業の社会的責任)という言葉を使うのも大反対しました。社会的な責任を考えて行動するのはあたりまえ、という感覚で物事をやっていかないとおかしなことになります。社会とどう向き合うかということに関しては、この先も、あたりまえのことをあたりまえのようにやり続けていく。「続ける」ということを、たねやは大切にしていきたいと思っています。」

「それと従業員が全員健康であるということ。これから高齢化になったら、医療費がかかるけれど、年金はもう破綻しつつある。だったら、そもそも病気にならない身体になったらいい。そのために健康になるお菓子の開発をしています。一方で、たねやの従業員がみんな健康だったら、このお菓子を食べたら健康になるんだ、ということがお客さんにも伝わると思います。私は寝たきり老人じゃなくて「動いたっきり老人」をつくりたいと思っています。定年を60歳から65歳にするとかではなくて、ずっと一緒に働いていけるようにすれば、少しは少子高齢化問題にも貢献できると思っています。

子どもたちのためには、森の保育園をラ コリーナにつくりたいと思っています。建物はつくらずに、森をそのまま使った保育園です。雨のときは濡れる、寒いときは寒いとわかる学校をやりたい。もともとはドイツで始まった幼児保育の考えです。土を触ったり葉っぱを使って絵を描いてみたり、外でのびのびと遊べるような、そんな場所にしていきたいと思っています。」

1本ズドーンと筋の通った思想、理念をメッセージの節々に感じます。「本物」への凄まじいほどの追求心。それがラコリーナの細部にまで行き渡っているこだわり、そしてファンの創出へと繋がっているのだと思います。

クラブハリエの歴代パッケージ

パインアメ × クラブハリエのコラボレーション

弊社でも代表の丹羽を中心に自社の理念について問い続けています。

・私たちが心からワクワクすることはなにか?
・私たちは誰のどんな役に立てるのか?
・私たちだからこそできることは何か?
・私たちは何のために存在しているのか?
・私たちは未来、誰にどんな価値を生んでいるのか?
・私たちがこだわってきたことは何か?

このような問いへの答えを考え続けています。
個人的には、今回の「ラ コリーナ」での体験、たねやさんの理念への考え方が、その答えのヒントになったような気がしました。
滋賀に立ち寄る機会があれば、是非足を運んでみてください。ではまた。

ブログを書いたスタッフ

取締役
kawasaki
元競走馬の担当員、元Webコンサルティング会社のアナリスト、元スイーツのECショップ店長、元メーカーの人事総務という異色の経歴を持つ何でも屋。趣味はマラソンと競馬と日本酒。
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